デジタルアーカイブの構築と利活用教育を手がける株式会社誠勝(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:山本大視 以下誠勝)は2024年2月16日(金)に、奈良支店における2024年度から2028年度までの「司書・学芸員雇用に関する5箇年ビジョン」を策定しました。
「司書・学芸員雇用5箇年ビジョン(以下、本ビジョン)」は、誠勝奈良支店における司書・学芸員の雇用者報酬を2028年度までに合計1億円増加させることを目指すものです。
具体的には、2024年度は司書・学芸員有資格者を当社奈良支店にて5名雇用し、本ビジョンに基づき5年後には20〜30名規模の司書・学芸員を当社奈良支店で雇用いたします。
・5箇年ビジョン策定の背景
全国の司書・学芸員課程の履修生の約7割が女性といわれます。学芸員資格取得者を取り巻く雇用環境については、1大学あたり平均30~50倍の倍率で推移し(1大学あたり平均で、年間25人の資格取得者数に対し、就職者数は1人に満たない)(※1)、また全国の公立図書館の職員は約76%が非正規採用となっているのが現状です(※2)。
一方で、奈良県内で司書資格を取得できる教育機関は3校、学芸員資格を取得できる教育機関は5校存在し、平均で約72名の司書資格取得者と、約103名の学芸員取得者(いずれも2015〜2022年の平均)を毎年輩出する大学も存在します(※3)。
奈良県は県外就業率(他県で就業する人の割合)が27.3%で全国3位、女性の就業率も46.8%で全国最下位となっており、こうした背景から、今後、学芸員・司書に対する雇用を確保する取り組みが求められています(※4)。
こうした状況を踏まえ、誠勝ではデジタルアーカイブ関連事業拡大による司書・学芸員の新たな雇用創出と奈良県の就業状況の改善による地域活性化を目指す本ビジョンの策定に至りました。
※1 参考:文化庁「令和元年度博物館の機能強化に関する調査報告概要」p.5.
https://www.bunka.go.jp/seisaku/bunkashingikai/hakubutsukan/hakubutsukan01/03/pdf/92613001_02.pdf
※2 日本図書館協会「図書館非正規職員の処遇についてのお願い」
https://www.jla.or.jp/demand/tabid/78/Default.aspx?itemid=6996
※3 参考: 奈良大学「教育職員免許状・学芸員資格・司書資格 取得実績」
https://www.nara-u.ac.jp/about/pdf/disclosure/license.pdf , 2024年2月5日参照
※4 参考:奈良県「奈良県のすがた2023-グラフと解説で見る統計ガイド-」p.83-84
https://www.pref.nara.jp/secure/239357/23第4部7_83-91.pdf
・5箇年ビジョン達成に向けた取り組み
【1】2月16日に「司書・学芸員の常用型派遣サービス」を開始
誠勝は2024年2月16日(金)に「まちづくりの誠勝」内にて、司書・学芸員の常用型派遣事業を開始し、奈良支店での運用から始める予定です。
具体的には、司書・学芸員資格を持つ人材を誠勝が契約社員等として直接雇用したうえで、労働者派遣契約を締結した図書館・博物館等に派遣します。派遣スタッフは司書・学芸員資格の活用の場が広がるほか、派遣先がない期間は誠勝のデジタルアーカイブ業務へ従事することでデジタル化業務に関連したスキルを習得することができ、また安定的に仕事に臨むことが可能です。
司書・学芸員資格を持つ人材に特化した派遣事業は珍しく、そのうち常用型で直接雇用者を派遣するサービスは初の取り組みです。(2024年2月 株式会社誠勝調べ)。
ウェブサイト: https://t-plan.sei-syou.com/archive-staff
【2】誠勝 奈良支店にて、2025年卒業見込みの新卒採用を開始
誠勝 奈良支店は2024年2月1日に支店開設3周年を迎えたことを機に、2025年卒業見込みの大学生・大学院生を対象に、新卒採用を開始しています。主に司書・学芸員を目指す方にデジタルアーカイブ構築や利活用教育に関する事業に従事いただくとともに、文化の継承を通じた地域活性化に貢献する人材を育成します。
ウェブサイト: https://sei-syou.co.jp/recruit/
・2月16日に「奈良市みらい価値共創プロジェクト研究」にて事業構想発表を行いました。
誠勝 社長室長の寳德は、2024年2月16日(金)に「奈良市みらい価値共創プロジェクト研究(※5)」にて、司書・学芸員雇用に関する目標達成に向けた事業構想発表を行いました。
当日の発表では、デジタルアーカイブ事業を営む企業が司書・学芸員雇用を宣言することを起点に、産学連携教育実施による司書・学芸員志望学生との接点構築、大学所蔵史料を活用した史料デジタル化実践教育を通じて、司書・学芸員雇用へ繋がる旨を説明し、今後取り組むべき事業とそのマイルストーンの発表を行いました。
※5 奈良市みらい価値共創プロジェクト研究とは・・・大和ハウス工業株式会社からの企業版ふるさと納税制度を活用した寄附をもとに、事業構想大学院大学と奈良市が行う人材育成プロジェクト研究。大阪・関西万博までの3年間にわたって毎年開催する予定で、奈良市の地域課題を「共創」を通じて解決できるスキルを身に付け、実践できる人材を育成する。
・奈良市との初年度ビジョン進捗共有を実施予定
奈良市と立地協定を結ぶ誠勝は2024年2月より、初年度のビジョン達成に向けて奈良市と定期的に進捗を共有します。詳細スケジュールは未定ですが、初年度成果の達成については、2025年4月の大阪・関西万博の開催を前に奈良市内にて進捗説明会を開催する予定です。
・「司書・学芸員雇用5箇年ビジョン策定」についての問い合わせ先
当サービスに関するお問い合わせは、以下よりご連絡ください。
お問い合わせフォーム: https://sei-syou.co.jp/contacts/
TEL:東京本社 03-6457-7962 / 奈良支店 0742-22-5768
■株式会社誠勝について
誠勝は「”文化を継承するアメーバ”を創る。」をミッションに掲げ、デジタルアーキビストやAI・機械学習、地域産業連関分析などの専門知識を有したメンバーも在籍している「デジタルアーカイブ構築と利活用」のスペシャリスト集団です。2012年の設立以来、累計5,000社以上の企業や団体にご愛顧いただいており、「IT×デジタルアーカイブ」で人々の生活を豊かにするために活動しています。
会社概要
社名 :株式会社誠勝
本社 :東京都新宿区余丁町7−1 発明学会ビル2階
奈良支店 :奈良県奈良市三条町475−1 松田ビル3階
設立 :2012年10月12日
代表者 :代表取締役 山本大視
事業内容:まちづくり人材育成事業、デジタルアーカイブ構築事業
会社HP :https://sei-syou.co.jp/
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